赤ちゃんにとって水分補給は、大人より大切だと言えます。
それは体重に占める水分の割合が、大人よりも赤ちゃんの方が高い上に、赤ちゃんは代謝が活発なため、おしっこや汗などで体内の水分が排出されやすいからです。
脱水症になれば命の危険もあるため、大切な赤ちゃんの為に、大人が気を付けて水分補給をしてあげる必要があります。
では赤ちゃんの水分補給は、いつから何をどのようにすればいいのでしょうか?
この記事では、そんな赤ちゃんの水分補給についての疑問にお答え致します。
新生児の水分補給はいつから与える?
新生児は体の80%が水分でできています。
しかも新生児はうんちやおしっこの回数が多く、よく泣きよく汗をかくので、水分不足にならないか心配ですよね。
しかしまだミルクや母乳のみで栄養補給している新生児は、それだけで水分は足りています。
筆者は2人子供がいますが、1人目が産まれて少し経った頃、お義母さんに「お風呂上りは白湯をあげている?」と聞かれ、「え、あげなきゃいけないの?」と焦ったことがあります。
昔は新生児でも、お風呂上りに白湯を飲ませるのが一般的だったようですが、今はミルクや母乳のみで十分と考えられています。
では、いつからミルクや母乳以外の水分補給が必要かというと、離乳食が始まる5~6か月頃です。
離乳食が始まると、ミルクや母乳を飲む量が減ってくるので、離乳食と合わせて、少しずつ水分補給を始めるといいでしょう。
赤ちゃんの水分補給は、何を与えたらいい?
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんに最適な飲み物は、人肌に冷ました白湯や麦茶です。
ドラッグストアやベビー用品店には赤ちゃん用の麦茶が売られているので、赤ちゃん用の麦茶を与えなければいけないのか、疑問に思うママもいらっしゃるかもしれません。
大人が飲んでいる一般的な麦茶を与えても大丈夫ですが、赤ちゃんにとっては濃いので、最初のうちは5~6倍に薄め、慣れてきたら2~3倍に薄めてください。
5か月ごろから飲める赤ちゃん用のジュースも売られていますが、月齢が低いうちから与えるのはおすすめできません。
甘いジュースはよく飲んでくれますが糖分が高いため、飲み過ぎると体に良くありませんし、白湯や麦茶などを飲んでくれなくなる可能性があるからです。
筆者は、上の子には1歳ぐらいまでジュースは与えていませんでしたが、下の子にはおやつを始めた8か月頃から与えていました。
3歳になる上の子が、毎日おやつの時間にジュースを飲んでいたので、それと同じ感覚で与えていたのです。
そのせいか麦茶をあまり飲んでくれなくなり、ジュースばかりを欲しがる時期があり、苦労しました。
ジュースは、1歳を過ぎてから与えることをおすすめします。
水分補給はどのように進めていけばいい?
離乳食初期は、離乳食と同様、スプーンで少量ずつ飲ませてあげてください。
最初はうまく飲み込めず、ダラダラとこぼしてしまうかもしれませんが、離乳食と同じように、慣れることが目的だと思い、焦らず進めていきましょう。
離乳食を始めた段階では、まだほとんどの栄養をミルクや母乳で補っている為、そこまで量を飲ませる必要はありません。
飲ませ過ぎるとミルクや母乳の量が減り、栄養不足になってしまいますので注意してください。
離乳食の量が増え、ミルクや母乳の量が減ってくれば、食事の時以外にもお風呂上りや外から帰って来たときなど、水分補給の回数を増やしてください。
適切な水分補給の為に!赤ちゃんの水分不足サイン
まだ自分で「喉が渇いた」と言えない赤ちゃん。
ちゃんと水分が足りているか、心配になりますよね。
赤ちゃんの水分が足りているかどうか、見分ける方法はあるのでしょうか?
赤ちゃんの水分不足サインには、以下のようなものがあります。
②肌や唇がカサカサしている
③泣いているのに涙が出ない
このような症状があった場合は水分不足かもしれませんので、いつもより多めに水分補給をしてください。
新生児の水分補給について【まとめ】
新生児期はミルクや母乳のみで十分ですが、離乳食が始まると、徐々に水分補給が必要になります。
しかし水分補給の回数や量をどのように増やしていくかは、離乳食の進み具合やミルク、母乳の減り具合などによって違いますので、正解はありません。
なので最初はどのように増やしていけばいいか迷うかもしれませんが、赤ちゃんも大人と同じように、食事の時と汗をかいた時(寝起き、風呂上り、外出時等)が水分補給のタイミングと考えて、進めていってください。
まだ喋れない赤ちゃんの為に、水不足サインを見逃さないようこまめに様子を見ながら、水分補給をしてあげてください。