離乳食を始めると何かと迷うのは、「この食材はいつから食べさせていいのかしら」ということではないでしょうか
保護者からよく相談を受けていた内容でもあります
大切なお子さんに食べさせるものですから、心配になりますよね
中でも、卵は食物アレルギーを発症しやすいというイメージを持つ方も多く、皆さん慎重になります
卵黄から始めるのは何となくわかるけれど、全卵はいつからどのように始めたらよいのかわからず不安な方も大丈夫
全卵は中期食から進めていきます
レシピもお伝えしますので、一緒に頑張りましょう!
離乳食の全卵の進め方とは?
全卵は中期食から進めていくとお話ししましたが、初めから全卵を与えるわけではありません
中期食になったらまずは卵黄の固ゆで1さじからスタートします
徐々に量を増やし、1個分が食べられるようになったら、全卵を食べさせる準備が整ったことになります
各食形態で、固ゆでの全卵をどのくらいまで食べさせるのか、目安をお伝えします
・後期食→1/2個
・完了期食→2/3個
複数回食べさせて、口の周り等に発疹・発赤が見られないか、排便に問題はないか等、食物アレルギー症状が出ないことを忘れずに確認しましょう
固ゆで卵をクリアしたら、卵料理も挑戦できます
上記目安の量を守り、調理しましょう
調理する上では、卵を1個単位で使用する方が便利かと思いますので、その場合は完成品を中期食は1/3、後期食は1/2、完了期食は2/3まで与える、と覚えておくとよいでしょう
離乳食の全卵、調理と保存のポイント
調理の際、最も気を付けたいのが「しっかり加熱すること」です
加熱した卵にはアレルギー症状を示さなくても、生の卵にはアレルギー症状を示す子もいます
アレルギーの心配だけでなく、食中毒対策の意味でもしっかりと加熱しましょう
加熱調理したものは冷凍保存ができます
例えば炒り卵を冷凍保存する場合、中期食であれば、卵1個分で作り3~4等分するというように、保存の際は一回量に小分けしましょう
食べさせる時には必ず中心まで再加熱してから食べさせてくださいね
レンジを使った卵料理レシピ
卵料理もレンジで作れたらいいのに…と思ったことはありませんか?レンジで作れたら、その間に別の作業もできますよね
そこで今回は、レンジを使って作る炒り卵、茶碗蒸し、卵焼きのレシピをご紹介します
1.炒り卵
全卵料理の入門編とも言える「炒り卵」
ご飯にかけてもよし、サラダにかけてもよし!
<材料>
・卵 1個
<作り方>
深めの耐熱皿に卵を割り入れて溶き、ラップをせず600Wで1分半加熱する
フォークなどで細かくほぐす
※加熱時間を1分半ではなく30秒で一度取り出し、フォークや小さい泡だて器で混ぜてからさらに30~40秒加熱、仕上げに再度ほぐすとよりきれいにできます
2.茶碗蒸し
ほうれん草など野菜を加えても美味しいです
後期食や完了期食であれば醤油やみりんを少し加えてもよいですよ
<材料>
・卵 1個
・だし汁 150㏄
<作り方>
卵をよく溶きほぐし、だし汁を加えて混ぜ、ザルでこす
器に静かに流し、ラップをせず500Wで3分加熱する
3.卵焼き
レンジで手軽に「焼かない卵焼き」!小さめの四角いタッパーを使用すれば形を整える必要もなく便利です
<材料>
・卵 1個
・だし汁 大さじ1
<作り方>
卵をよく溶きほぐし、だし汁を加えて混ぜ、レンジ対応の四角いタッパーに流し入れる
蓋やラップはせず600Wで1分半加熱する
離乳食の全卵、進め方を教えて!【まとめ】
全卵が食べられるようになるとメニューの幅も広がりますね
炒り卵をサラダにかける等から始めて、段々と挑戦してみてください
黄色が鮮やかで食卓を彩ってくれる卵
離乳食の進み具合に合わせて食べさせる量を守り、食べさせた後の赤ちゃんの様子の確認を忘れずに行ってくださいね