3歳児くらいになるとおしゃべりが上手になってきますが、急に「ママいや!パパがいい!」と子どもに言われ、ショックを受けたことはありませんか?
もちろん、子どもがパパを好きなことは嬉しいのだけれど「赤ちゃんのころはママの抱っこじゃないと泣いていたのに」「パパよりわたしのほうがたくさんお世話しているのに」と、悲しくなるママは、実はたくさんいます。
「パパがいい」という3歳児との向き合い方やその理由についてご紹介しますので、心が折れそうになっているママは、ぜひ参考にしてくださいね。
3歳児の「パパがいい」にはこんな理由があるのかも
3歳児の「ママいや!パパがいい!」という言葉は、「ママのことが好き」「信頼している」という気持ちの裏返しです。
ではなぜ、反対の意味の言葉を投げかけてくるのかと思いますよね。
そこにはこのような理由が隠されているのです。
*気持ちがうまく表現できないから
3歳児くらいだとおしゃべりが達者になってきますが、自分の気持ちを正確に相手に伝えるのは、まだまだ難しいです。
まだまだ公園で遊びたいのにママに「そろそろ帰るよ」と言われたり、自分が食べたいものをママに「ダメ」と言われたりというとき、自分の気持ちを言葉で表現する能力がまだまだ未熟なので、「ママいや!パパがいい!」という表現をしてしまうことがあります。
*ママの気持ちを確かめたいから
子どもが「イヤ!嫌い!」と言ってくるのは、ママの気持ちを確かめたいという思いが無意識にそうさせているのかもしれません。
「ママの気を引きたい」「もっと自分に構って欲しい」という気持ちが根本にあり、どこまでママが許容してくれるのか、どのくらい自分を受け入れてくれるのかを確かめるための「試し行動」と呼ばれる現象は、この頃の子どもによく見られます。
*ワガママを聞いてもらえるから
「ママいや!パパがいい!」と言われ心が折れそうな時、「自分が厳しくしすぎたせいかな」と自分の対応のせいだと思い込んで、いつもより甘やかしてしまったりしていませんか?
実は、ママが自分を甘やかしてくれる、ワガママを聞いてくれると思ってママのことをいやだと言っている可能性もあります。
「ママいや!パパがいい!」という3歳児との向き合い方とは
*物事の必要性やママの気持ちを言葉で説明する
イヤイヤ期真っ只中の3歳児は、まだまだ自分の気持ちが最優先で、自分のやりたいことが受け入れられないと反発しがちです。
自分の思うとおりにいかず反抗の気持ちで「ママいや!」というのであれば、「なぜそうする必要があるのか」という物事のルールを冷静に教えることも必要です。
また、「ママは○○くんが大好きだから、いやと言われたら悲しいよ」と、ママがどういう風に感じたかを言葉にして伝えてあげましょう。
「人にいやだと言われたら悲しいんだ」ということを学ぶきっかけにもなります。
*子どもと接する時間を意識的に作る
普段しっかりと子どもと接しているつもりでも、ママが大好きな子どもたちは「もっとママと一緒にいたい!」と思っています。
そのような思いがあるからこそ、無意識のうちにママが自分のことをどう思っているのか確かめたくなるのです。
毎日忙しいママですが、意識的に子どもと接する時間を作ってあげることで「ママが自分を見てくれている」という安心感を与えてあげることができます。
*「こういう時期だから仕方ない」と見守る
一生懸命子育てをしているにもかかわらず「ママいや!パパがいい!」と言われると、悲しい気持ちを越えてイライラしてしまうこともあるでしょうが、「今はこういう時期だから仕方ない」とあきらめることも必要です。
しかも、子どもとママとの強い絆がある中で「パパがいい!」と言い出すことが、社会性を身に付けることに繋がります。
母子分離の第一歩であり、子どもを客観的に見られることで、ママが子どもに対して過干渉になったりしにくいのです。
せっかくパパがいいと言い出したのですから、ママもストレスを溜めすぎないようたまには子どもをパパに任せてリフレッシュする時間を作りましょう。
やってはいけないNG行動とは
先ほどご説明した通り、3歳児の「ママいや!パパがいい!」という言葉は「ママのことが好き」「信頼している」という気持ちの裏返し。
まだまだ、自分の考えや気持ちを言葉で相手に伝えることが難しいから、こういった言い方になってしまうのです。
しかしそんな子どもに対して感情的に言葉を返してしまったり、無視したり、冗談でも「ママも○○くんいや!」と返してしまったりすると、「自分のことをもっと見てほしい」という子どもにはまさに逆効果です。
子どもの言葉を素直に受け止めず、心の中で様々な葛藤があることを認めてあげると、子どももママも楽な気持ちで接することができますよ。
3歳児のパパがいい【まとめ】
3歳児の「ママいや!パパがいい!」という言葉の裏には様々な思いが隠れていますが、適切に気持ちや考えを表現する能力がまだまだ未熟です。
それが成長の過程であると分かってはいても、ママが悲しく悲しい気持ちになってしまうのは当然のこと。
重く受け止め素直に言葉に向き合うのではなく、時にはママもリフレッシュしながら乗り越えていきましょう。