3歳児ごろになると朝と夜の区別が生活にしっかりと根付いてきますが、夜の寝かしつけで頭を悩ませる家庭は多くあります。
寝る時間が遅くなると、成長ホルモンの分泌の妨げとなったり脳の発達に遅れが出る恐れがあったり寝かしつけするパパやママの睡眠時間が短くなりストレスになったりと様々な悪影響を及ぼします。
そのため、ほとんどのパパやママは子どもには早寝早起きをしてほしいと思っているからです。
そんなパパやママの思いとは裏腹に、お布団に入ってもずっとおしゃべりしていたり起き上がってしまったり遊びたがったりを毎日繰り返す子どもを見ると「早く寝てよ!」とイライラした気持ちになってしまいますよね。
今回は、このころの子どもが夜なかなか寝ない理由や、寝かしつけの工夫を紹介します。
3歳児が夜に寝ない!理想的な睡眠時間ってどのくらい?
3歳児は、10時間〜13時間程度の睡眠が必要とされています。
3歳児くらいになるまだまだお昼寝をする子も多いですが、上記の時間は1時間〜2時間程度のお昼寝も含まれます。
お昼寝で2時間睡眠をとると夜の睡眠時間が8時間〜11時間程度ということになるので、朝7時に起きるのであれば、8時ごろには眠りにつくのが理想です。
3歳児が夜に寝ない原因はこれかも!
「疲れているはずなのに8時になっても元気」「夜ご飯の時はあんなに眠たそうだったのに、布団に連れてくると途端に元気になった」というパパやママも多いのでは?
なかなか寝ないのには、次のような理由が隠されているかもしれません。
*昼寝の時間が長いor遅い
お昼寝をしすぎている、またはお昼寝を始める時間が遅い可能性があります。
3歳児くらいになると、子どもによってはお昼寝をしなくても夜まで元気に過ごせるくらい体力もついてきます。
長時間のお昼寝で十分に睡眠をとってしまったり、お昼寝が遅くなってお昼寝から夜の睡眠の間が短くなったりすると、いくら体を動かして疲れさせてもお昼寝でリセットされてしまい夜になってもなかなか寝ないということに繋がります。
*お風呂の時間が遅い
寝る直前にお風呂に入ってしまうと、眠りの妨げとなっているかもしれません。
人間は眠りにつく時、体温を下げながら入眠するというメカニズムになっていますがお風呂から上がってすぐの体は体温が高く、その状態で寝かしつけようとしても体温が下がりきっておらず眠くなるまで時間がかかります。
*日中の刺激や、タブレットやスマートフォンの刺激
日中、良い悪いに関係なくたくさん刺激を受けた日は、夜になってもなかなか寝ないということがよくあります。
普段と違うことをしたりたくさんの人と触れ合ったりした場合、子どもの神経が興奮状態になります。
その興奮が冷めないまま、夜も眠れなくなるということは子どもによくあることです。
また、影響するのは環境だけでなくスマートフォンやテレビなどの視覚や聴覚からの刺激ということも考えられます。
これは子どもだけでなく大人にも共通していますが、タブレットやスマートフォンなどから発せられるブルーライトによって、入眠に影響するメラトニンというホルモンの分泌量が抑制されてしまいます。
日中、長時間画面を見続けていたり寝る直前までタブレットやスマートフォンで遊んでいたりすると、脳が覚醒しなかなか寝付けなかったり眠りが浅くなるなどの影響がでます。
イライラ解消!寝かしつけに悩まないための工夫
子どもの生活リズムや環境によって理由は様々ですが、以下の工夫を意識することでスムーズな入眠に繋がるかもしれません。
*生活リズムを整える
まず一番に意識すべきことは、一日の生活リズムです。
幼稚園や保育園に行く3歳児の平日の行動はある程度ルーティン化してきますが、週末は起きるや寝る時間が決まっていなかったりお昼寝の時間がバラバラだったりしませんか?
平日と週末で生活リズムが異なると、体内時計に悪影響を及ぼし睡眠のリズムも安定しません。
できる限り平日と休日で生活習慣を変えないように意識したり、お昼寝やお風呂の時間を大幅に変えないように心がけたりすることで、睡眠のリズムをつけるようにしましょう。
*お風呂のタイミングや温度を調整する
先に紹介したように、人間は眠りにつく時に体温を下げながら入眠するというメカニズムになっていますので、お風呂で温まり上昇した体温が下がっているタイミングが入眠のチャンスです。
お風呂から上がり1時間ほどかけゆっくり体温を下げたタイミングでお布団に入ると、ちょうど入眠に適した体温になっており、お風呂から上がった直後に比べて寝つきやすくなります。
また、湯船の温度が高すぎるor低すぎるということがないよう、38〜40℃前後にしてゆっくり体温を上げることも心がけましょう。
*スマートフォンやタブレット、テレビの時間を決める
現代っ子の子育てにもはやなくてはならないスマートフォンやタブレットですが、寝る前だけでなく日中も使用する時間とタイミングを決めましょう。
日中に過度な刺激を受けたり、寝る直前に使用して脳が錯覚したりしてしまうと夜寝ないということ以外にも様々な悪影響を及ぼします。
3歳児くらいだとお約束を完璧に守るということはまだ難しいですが、機器の種類によっては一日の使用時間の制限を設定できたり、使用できる時間帯にしかアプリが起動しないようにしたりすることもできるのでうまく活用しましょう。
逆効果!?NGな行動とは
*昼寝をさせない
「昼寝をさせなければ、その分夜寝てくれるはず」と思いがちですが、子どもによっては3歳児でもまだまだお昼寝が必要です。
体力的にもまだお昼寝が必要な子を無理やり起こしてお昼寝をなくしてしまうと、夕方に眠ってしまったり、眠くて夜の機嫌が悪くなり生活リズムを崩してしまったりということに繋がりかねません。
お昼寝がないと夜まで元気に過ごせないという子は、遅くなりすぎず長くなりすぎない程度のお昼寝をしっかりと取らせてあげましょう。
*怒ったり、イライラして放置したりする
3歳児くらいの子どもは、イヤイヤ期真っ只中でまだまだ甘えたいという子も多いです。
なかなか寝てくれないからと怒鳴りつけたり明らかに放置したりすることで、興奮してしまったりパパやママが近くにいないことへの不安で眠れなかったりと逆効果です。
パパやママは子どもを寝かしつけた後もたくさんのタスクが待ち構えていて、一刻も早く寝てほしいという気持ちでいっぱいですが、寝かしつけの時はスキンシップを取ったり絵本の読み聞かせをしてあげたりして子どもが安心できる時間をしっかりと確保してあげることで、結果眠りにつくまでの時間を短くできるかもしれません。
おしゃべり好きの子だといつまでもおしゃべりしたくなっちゃう子もいますが、その場合は部屋を暗くして添い寝をしてあげていれば、ある程度放置してしまっても問題ありません。
パパやママが寝たとなれば、案外すっと諦めて寝てくれることもありますよ。
3歳児が夜に寝ない原因と対策【まとめ】
3歳児くらいの子どもが夜寝てくれないと悩むパパやママはとても多いです。
睡眠は大人や子どもに関わらず生活環境やリズムに大きく影響を受けるものですが、子どもは良質な睡眠の大切さや、早く寝ないと明日の朝起きるのが辛くなるといったことまではまだまだ頭で理解できません。
まだ遊びたい!まだおしゃべりしたい!と自分の気持ちがまだまだ優先の時期ですので、パパやママが自然と良い睡眠がとれる環境に導いてあげることが必要になります。
日々忙しいパパやママの生活を少しでも楽にするためにも、日々の生活習慣を今一度見直してみてはいかがでしょうか。