初めての離乳食は10倍粥1さじからスタートしたのに、それも懐かしく感じてしまう後期食
離乳食も後期食に移行すると、ご飯の硬さはどのくらいにするのが正しいのか迷ってしまいますよね
正解は1つではありません
「気になるのは硬さだけではない!食べさせる量もわからない…」こんなお悩みもあるのではないでしょうか
こちらの正解も1つではありません
1つではないって、そんなの答えになっているの?と怒られてしまいそうですが、その理由をご説明しつつ、それぞれの目安も解説していきます
毎日食べるご飯ですから、赤ちゃんの美味しそうに食べる姿のために、助けになれたらと思います
離乳食後期、ご飯の硬さの目安
後期食、と一口に言っても「中期食から移行したばかりの後期食」、「完了期食に移行しようかという後期食」など、赤ちゃんによりバラバラですよね
中期食では7倍粥程度の硬さを食べている赤ちゃんが多いと思います
完了期食の頃には軟飯まで進んでいるとよいかと思いますので、後期食はその間の5倍粥程度が目安かと思います
7倍粥はお米が弾けていますが、5倍粥になるとお米の形は残っています
中期食から後期食に移行したら、徐々に5倍粥を試し、さらに慣れてきたら軟飯にする、といった具合ですね
具体的には、赤ちゃんがおかゆを食べているときの「噛んでいる様子」と「飲み込む様子」に注目して観察をします
離乳食指導の際、「噛まずに飲み込んでしまうのです」、「おかゆを食べさせるとむせてしまいます」といった相談がありました
このような場合、おかゆの硬さが合っていないことが考えられます
後期食は「カミカミ期」とも言われるように、きちんと咀嚼して味わうことが大切です
噛まずに飲み込んでしまうのであれば、軟らかすぎるのかもしれません
反対に、飲み込みの際にむせてしまうのであれば、硬すぎることが考えられます
このように、赤ちゃんの「カミカミゴックン」の様子をしっかり見て調節してあげましょう
ご飯の量の目安
大まかな目安として、5倍粥で80g程度と言えると思います
保育園の給食でも、70~80gで提供し、まだ食べられる子にはおかわりを提供するという対応をしていました
軟飯になると90g程度を目安にしておくとよいでしょう
硬さと同様に、量にも個人差があります
ご飯がとにかく好きで、たくさん食べる赤ちゃんもいれば、おかずに夢中であまり進まない赤ちゃんもいます
たくさん食べてしまうことが心配な場合、ご飯の量が赤ちゃんに見合っているかどうか確認する方法としては、便を観察することです
便秘をしたり下痢をしたりしているなら、食べている量が多い可能性があります
反対にたくさん食べても排便に問題がないようであれば、過度に心配する必要もないと思います
ただ、ご飯だけを食べて満足しないよう、おかずや汁物も順番に食べさせるように工夫することも大切です
余談ですが、食べられる食材が増え、少しずつ調味料を使い始めると、おかゆが味気なく感じ、食べなくなる時期がくるかもしれません
おかゆストライキ状態…
炭水化物が不足してしまうのではと心配になる気持ちもよく分かりますが、あまり気にしなくてよいと思います
おかずを少しのせてみるなど工夫してみても断固拒否ということもあります
しかしこれは一時的なことがほとんどです
保育園にもおかゆストライキ状態の赤ちゃんはたくさんいました
気にしすぎず食卓には出し続けていれば、気が付いたら食べるようになるのではと考えています
知っておくと便利なおかゆ作りの方法
毎日食べるおかゆは、たくさん炊いて冷凍するという方法が効率的ですよね
製氷皿に入れて冷凍することも多いと思いますが、食べる量を把握したいということであれば、手持ちの製氷皿1つ分が何グラムなのかを予め量っておくと便利ですね
よく食べるようになると製氷皿1つ分では足りなくなるかと思いますので、そうなればラップに包んで密閉袋に入れて冷凍する方法もあります
それでも、「ストックを切らしていたのを忘れていた!」なんてことはありませんか? そんな時に、通常の硬さのご飯とおかゆを同時に炊く方法を知っておくと便利です
実はとても簡単!
⑵深めの茶碗や丼におかゆ用のお米と水をセット
⑶①の上に②をのせて炊飯スタート
これで大人用と赤ちゃん用が一気に炊けるのです
通常の硬さのご飯を電子レンジでおかゆにする「おかゆクッカー」という器具もありますね
いろいろな方法を状況により選択して、美味しいおかゆを食べさせてあげたいですね
離乳食後期のご飯の硬さってどのくらい?【まとめ】
おかゆの硬さや量には、これ!という正解はなく、個人差があるものです
赤ちゃんの食べ具合に合わせて対応できるようにしておくことが大切だと思います
そして、7倍粥から5倍粥、70gから80gなど、硬くなったり量が増えたりと、前進するだけではありません
体調などにより後退することももちろんあります
それは決して悪いことではありませんし、心配することでもありません
赤ちゃんに合わせて様子をしっかり見てあげていればよいのです
家族みんなで幸せな、楽しい食卓を囲めますように!