小麦粉は様々な食材に変身することができます
うどん、そうめん、パン、ケーキ等、身近なもの、そして赤ちゃんが好みやすい食品に化けることができるのです
いつもお米ばかりだとワンパターンになりがちですし、飽きさせないためにも離乳食に小麦粉製品を取り入れられるとよいですよね
具体的にはいつから食べさせてよいのでしょう
小麦粉製品の種類にもよりますが、初期食から食べさせてよいものもあります
小麦粉の種類と変身する食材、一回に食べさせてよい量はどれくらいか、アレルギーについて等、レシピを交えながらご紹介します
小麦粉は1種類ではない!?どんな食品に使われているの?
様々な食品に化けている小麦粉ですが、実は1種類ではありません
たんぱく質の含有量、粒の大きさにより大きく強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉の4種類に分けられます
それぞれがどのような食品に使われているかは次の通りです
・準強力粉…中華麺、皮(餃子等)等
・ 中力粉…うどん等の和麺等
・ 薄力粉…菓子類、天ぷら等
これらの他、パスタに使われるデュラム小麦もあります
それぞれこねた時の弾力が違い、食感にも違いが生まれます
私は趣味でパンやうどんを作るのですが、こねている感触がとても好きで、このまま完成させたくない…と思うこともしばしば
保育園栄養士時代も、子どもたちとうどんやパンを作る機会を設けて、感覚的に小麦粉の種類の違いを伝えていました
離乳食を卒業し、一緒に料理を楽しめるようになったら、親子で小麦粉から麺やパンを作ってみるのも面白いですね
離乳食の小麦粉はいつから、どのくらい食べさせていいの?
冒頭でお話ししたように、初期食から食べられるものもあります
レシピとともに目安をご紹介します
初期食では食パンとうどんが取り入れやすいかと思います
1.基本のパンがゆ
食パン(12枚切り) 1/2枚
※8枚切りなら1/3枚
ミルク 40㏄
水 50㏄
<作り方>
食パンはみみを除き、細かくちぎる
鍋にちぎった食パン、ミルク、水をいれ弱火でコトコト煮る
~ポイント~
加熱の際に焦げやすいので底から混ぜながらフツフツさせましょう
慣れるまではすりつぶした状態で食べさせましょう
基本のパンがゆは甘みもあり赤ちゃんも受け入れやすいメニューではないかと思います
少しずつ食べられる野菜の種類が増えてきたら、ミルク(40㏄)と水(50㏄)を野菜スープ(100㏄)に変え、ペーストにした野菜をのせるなどのアレンジも可能です
2.うどんのくたくた煮
ゆでうどん 30g
水 50㏄
<作り方>
鍋に刻んだうどんと水を入れて弱火でコトコト煮る
~ポイント~
予め細かく刻んでおき、くたくたになるまで煮ます
慣れるまではすりつぶした状態で食べさせましょう
初めのうちは水で煮ますが、慣れてきたらこんぶだしに変えて作るとだしの風味も味わえる一品になります
さらに食べられる野菜が増え、刻んだ状態のうどんが食べられるようになったら、野菜入り煮込みうどんに変身します
その際は必要に応じて水溶き片栗粉でとろみをつける等、飲み込みやすい工夫をしてあげましょう
そうめんもOKですが、すりつぶさない場合、うどんより細くむせやすいので、飲み込みの様子に充分注意してくださいね
中期食に移行したらマカロニやスパゲッティもよいと思います
麺類…初期食は30g、中期食は50g、後期食は60gまで
中期食までは食パン、うどん、そうめんを硬さや長さを変えて食べさせてみましょう
後期食以降は、食パンやロールパンをスティック状に切って手づかみ食べしてみたり、蒸しパンやホットケーキに挑戦してみたりと、バリエーションを増やしていきましょう
基本の蒸しパンも、ホットケーキミックスを使用すると簡単にできますよ
・基本の蒸しパン
ホットケーキミックス 100g
卵 1個
牛乳 50㏄
<作り方>
卵、牛乳を混ぜホットケーキミックスを加えてよく混ぜる
型に7分目程流し入れ10分程蒸す
※電子レンジを使用する場合はサラダ油小さじ2を加えて混ぜ、600wで4分程加熱する
後期食のうちは1/2個分から始めましょう
手づかみをするようならスティック状に切ってあげましょう
野菜や果物を混ぜても美味しくできます
おやつにもぴったりです
余った分はラップに包み密閉袋にいれて冷凍しておきましょう
小麦粉ってアレルギーの心配はあるの?
小麦粉は国が定める食物アレルギー症状が出やすい「特定原材料」に含まれる食品です
その中でも卵、牛乳と並んで「三大アレルゲン」と言われるほど患者数が多い食品でもあります
初めて小麦粉製品を食べさせる場合は1さじから始め、口の周りなどに発疹・発赤が見られないか確認しましょう
症状が現れたら、慌てず医療機関を受診し、何をどれ程食べ、おおよそ何分くらいで症状が現れたかを伝えましょう
卵や牛乳のアレルギーと併発する場合もあります
既に卵や牛乳のアレルギーが認められる場合、パンは乳が含まれるものが多数ありますので注意してください
特にロールパンは表面に照りを出すために卵が塗ってあるものが多いですので注意が必要です
小麦アレルギーであっても、今はスーパーで米粉を使用したパンや麺等、代替食品が手に入ります
医師の指導の下、そういった食品も上手に取り入れていきましょう
離乳食に小麦粉を使うのはいつから?【まとめ】
小麦粉は様々な食品に変身している分、アレンジができバリエーションも増やしやすいです
ご飯だけでなく麺類も献立に取り入れられると赤ちゃんも飽きずに食事を楽しんでくれるかもしれません
麺類の美味しさを知ると、ご飯を出しても食べてくれない…といったこともあるかもしれませんが、あまり気にせず交互に出し続けてみてくださいね