授乳についての情報を調べていると、必ず出てくるのは授乳後にゲップをさせることという言葉。
私も言われるがまま、授乳後にゲップをさせていました。
「ゲップはなぜ必要?」、「いつまで続けたらいいの?」と疑問に感じたときもあります。
授乳後に乳児のゲップが必要とされる一番の理由は、吐き戻しを防ぐことです。
乳児のゲップが必要な時期は、生後5~6ヶ月頃になります。
この記事では、乳児のゲップが必要な理由、ゲップの出し方のコツ、いつまでゲップをさせればいいのかという3つの疑問にお答えします。
最後まで読んでもらえると嬉しいです。
乳児のゲップはなぜ必要?
授乳した後、ゲップが必要なのはなぜでしょうか?
その答えは、乳児の身体の構造と深いかかわりがあります。
乳児の胃は、大人の胃と比べると垂直に近い形をしています。
この形は刺激を少しでも受けると吐き戻ししやすいそうです。
もう1点、吐き戻ししやすい理由があります。
それは、胃と食道をつなぐ筋肉が未発達であることです。
胃の形と未発達な筋肉が、乳児の吐き戻しのしやすさにつながっているということです。
吐き戻し以外には、次の2つの理由もあります。
・母乳やミルクの消化吸収を促す。
・胃の中を空気で圧迫させない。
乳児は、授乳の時にミルクと一緒に空気も胃の中に飲み込んでしまうと言われています。
すると、胃の中には空気が溜まってしまいますよね?
大人であれば、飲み込んでしまった空気を身体の外に出すことは難しいことではありません。
ですが、乳児は飲み込んだ空気を自力で身体の外に出すのが難しいです。
そこで、大人がゲップを出すのを手伝う必要があります。
乳児にとって、母乳やミルクは大事な栄養源です。
この栄養源をしっかりと身体に摂り入れてもらうためにも、吐き戻しはない方がいいですよね。
このような理由から、乳児にゲップをさせた方がよいと考えられているのです。
乳児のゲップの出し方のコツは3つ!
ゲップを出す時の体勢は、大人がやりやすい体勢で行うといいでしょう。
私はずっと縦抱きにして、ゲップを出していました。
育児書などでも縦抱きにしてゲップを出す方法を紹介していることが多いので、実際にやっている方も多いのではないでしょうか?
まずは、どの体勢でも共通して使えるコツを紹介します。
*背中をトントンする時は、手を丸める
どの体勢の方法でも背中をトントンと叩くと思います。
その時の手は、グーの形で行うとより乳児の胃に衝撃として伝わります。
グーの手でリズミカルに叩くことを意識すると、より出やすくなります。
*ゲップが出ない時は、体勢を変えてみる
背中をトントンしてもゲップが出ないという時があると思います。
私もなかなかゲップが出ないと焦ったことがあります。
そんな時は、体勢を変えてみましょう。
縦抱きで出ない時は、大人の膝の上に座らせてみたり、大人の太ももの上でうつぶせにさせてみましょう。
この時に気を付けたいのは、長時間行わないということです。
長くても5分を目安にしてください。
長時間、ゲップを出す体制にしていると乳児の胃に負担がかかります。
ゲップが出なくても、おならという形で胃の中の空気が出ていくこともあります。
「絶対にゲップを出させなくては…」と思いつめなくて大丈夫ですよ。
私の子どももゲップが出ないことがしょっちゅうありました。
私の肩の上で寝ているということもありました。
そんな時には、次のコツを行っていました。
*横向きに寝かせる
授乳中にそのまま寝てしまったり、ゲップを出す体勢で寝てしまった時、私は横向きに寝かせていました。
この時のコツとして、乳児の身体の右側が下になるように寝かせてあげてください。
身体の右側を下にすることで、乳児の胃の消化を助けることにもなります。
念のために、乳児の頭の下にはタオルやガーゼなどを置くと、吐き戻した時の汚れ防止にもなりますよ。
乳児の頭を少し高くする、仰向けにならないようにバスタオルなどで身体を支えるのもいいかもしれません。
乳児のゲップはいつまで?
乳児のゲップはいつまでやるのがいいのでしょうか?
目安としては、首がすわる頃です。
月齢でいうと、生後5~6ヶ月くらいでしょうか。
首がすわる頃には、ゲップを出すのも上手になっています。
哺乳瓶でミルクを飲み終わると同時にゲップを出す子もいたりします。
私の子どももミルクを飲み終わると、ゲップが出たことがありました。
個人差はありますが、生後3~4ヶ月頃からゲップをさせようとしても出てこないこともあります。
母乳授乳の場合も、ゲップが出にくいということがあります。
これは、乳児の口が乳房をしっかりくわえこむように授乳するので、空気が入りにくいからです。
先程も述べましたが、ゲップが出ないからといって焦る必要はありませんよ。
乳児のゲップはいつまで?【まとめ】
授乳後に乳児のゲップはなぜ必要なのか?という質問の答えは、吐き戻しを防ぎ、母乳やミルクの消化吸収をさせるためです。
乳児の首がすわらない間は、ゲップを出すのが下手です。
首がすわる頃までは、大人がゲップを出すのを手伝ってあげましょう。
首がすわる頃には、上手にゲップを出せる子もいますが、個人差はあると思います。
乳児の様子を観察して、その時に応じた対応をするといいでしょう。