授乳で起こる困りごとの一つに、おっぱいの大きさに左右差があるので授乳量も違うということが挙げられます。
私も母乳量の左右差があり、苦労しました。
「産院で指導された通りにやっているけど、大丈夫かな?」という不安は、授乳期間中ずっとありました。
今回は私が実際にやっていたことと、授乳中の母乳量に左右差が出たときの直し方を6つ紹介します。
もし、母乳量が左右で違うことに悩んでいるお母さんがいらっしゃいましたら、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
授乳中の母乳量の左右差が生まれる原因は?
まず、授乳しているしていないに関わらず、女性のおっぱいの大きさに左右差があることをお話しします。
これは、姿勢や利き手、日頃の身体の使い方など、様々な理由から起きます。
では、おっぱいの大きさが違うから母乳量にも左右差が出るのでしょうか?
授乳中の母乳量に左右差が生まれる要因は、主に次の3点です。
・お母さんがおっぱいを飲ませやすい(飲ませにくい)向きがある。
・赤ちゃんにとって、おっぱいを吸いやすい(吸いにくい)向きがある。
授乳をする時、お母さんにとって抱っこしやすい向きはありませんでしたか?
私の場合は、右のおっぱいを吸わせる時の抱っこの向きが一番やりやすかった記憶があります。
お母さん自身の利き手や身体の歪みなどによっては、抱っこをしやすい向きが出てくると思います。
お母さんに授乳しやすい向きがあるとするならば、赤ちゃんにもおっぱいを吸いやすい向きがあっても不思議ではありません。
つまり、お母さんと赤ちゃんがやりやすい向きでの授乳時間が増えることが、左右差が生まれるきっかけになるかもしれませんね。
母乳は、赤ちゃんに吸われる刺激が多いほど分泌しやすいことは言われています。
私は、右のおっぱいでの授乳がしやすく、赤ちゃんもよく吸ってくれたので右側が張ることが多かったです。
授乳中の左右差が気になっているという方は、ご自身の授乳のやり方を一度思い出してみてください。
ご自身の授乳中の癖、もしくは赤ちゃんの飲む癖が左右差を生むきっかけになっているかもしれません。
授乳の左右差の直し方6選
授乳中に母乳量の左右差ができてしまったときの直し方を6つ紹介します。
*授乳姿勢とラッチオンの見直し
まずは、授乳の基本姿勢ができているか見直してみましょう。
正しい授乳姿勢かどうか確認するためのチェック項目を紹介します。
・真上から見たとき、赤ちゃんの耳・肩・腰は一直線になっていますか?
・赤ちゃんとお母さんのお腹は向かい合って密着していますか?
・お母さんは赤ちゃんの身体全体を支えていますか?
次に、赤ちゃんのラッチオンを確認しましょう。
ラッチオンというのは、赤ちゃんがおっぱいを口に含むことをいいます。
ラッチオンのチェック項目は3項目です。
・赤ちゃんが母乳を飲む音が聞こえますか?もしくは、赤ちゃんの喉は動いてますか?
・授乳中に、乳房や乳頭に痛みはありませんか?
授乳姿勢やラッチオンが大丈夫であれば、他に左右差につながる原因があるかもしれません。
*赤ちゃんにたくさん吸ってもらう
母乳は赤ちゃんに吸われる刺激が多いと分泌が促進される、とお話ししたと思います。
なので、左右差がある場合は、母乳の分泌が少ない方をたくさん吸ってもらうように心がけてみてください。
私は左が出にくかったので授乳する時は、左側から最初にあげるようにしていました。
産院で指導されたことを退院後も継続して行っていました。
継続したことで、授乳を始めたころよりかは出るようになった気はします。
赤ちゃん用のスケールを使っての体重を計測していないので、実際のところは分かりませんが…。
頻回授乳という言葉もあるように、母乳が出にくい方を集中的に吸ってもらうのが一番の方法だと思います。
もしも、赤ちゃんが吸ってくれない場合は、次に紹介する方法を試してみてください。
*搾乳する
母乳の分泌を促すために赤ちゃんに吸ってもらいたいのに、吸ってくれない場合は搾乳しましょう。
搾乳することでも母乳の分泌は少しずつ増えていきます。
おっぱいが張りすぎて辛い時にも搾乳器で、少し楽になる程度まで搾乳するといいでしょう。
おっぱいが張りすぎて辛い時に搾乳をする場合は、授乳前にするといいそうです。
授乳後に搾乳をすると、分泌が過剰になってしまう「張り返し」になる可能性があるので気を付けましょう。
*ブロックフィーディングをやってみる
母乳量に左右差がある場合は、ブロックフィーディングという方法を試してみるのもいいかもしれません。
この方法は、赤ちゃんがおっぱいを欲しがった時に母乳が少ないおっぱいをあげるようにします。
母乳が出すぎるおっぱいからの授乳はお休みです。
お休みする時間は、4時間ほどです。
4時間後にはいつも通りの授乳をしてください。
母乳が出すぎるおっぱいの授乳を休むには、理由があります。
それは、母乳が出すぎる方を母乳でいっぱいにすることで、母乳が作られる量を抑えます。
母乳が出すぎるということは、母乳はどんどん作られるということです。
作られた母乳はたまりやすくなり、乳腺炎になる可能性があります。
*母乳外来の受診
自分でいろいろ試しても改善されない場合は、母乳外来の受診をしてみるのもいいと思います。
母乳外来は、おっぱいに関する相談を受け付けてくれます。
乳房マッサージを受けることで、授乳量の左右差が改善されるかもしれません。
自宅でできるセルフケアの方法を教えてもらえることも。
おっぱいの悩みを専門的に扱っているので、少しでも悩みがあるときは受診することで、お母さんの不安や辛さが解消できます。
*血流改善をする
血流改善をすることで、母乳が出やすくなるということがあるそうです。
肩こりは母乳が出にくくなる要因の一つだそうです。
体質的に肩こりになりやすい、もしくは寒い季節の授乳で身体がこわばってしまうという場合には、授乳前にマッサージを行ってみてはいかがでしょうか?
乳房マッサージも血流改善につながりますので、あわせて行うといいかもしれません。
授乳時の左右差の直し方【まとめ】
今回は授乳中に起こる困りごとの一つでもある、おっぱいと母乳量の左右差についてお話ししました。
母乳量の左右差が生まれる要因は、お母さんと赤ちゃんの授乳がやりやすい向きとおっぱいの飲みやすい向きがあるからです。
この左右差の直し方としては、母乳が出にくい方を赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことが一番です。
赤ちゃんに吸ってもらうことで、母乳の分泌を促進してもらいましょう。
改善されない場合や不安が強い場合は、母乳外来を受診するのがいいと思います。
専門家の力も借りて、楽しい母乳育児をやっていきましょう。