いじめ、学校の先生との関係不良、発達障がいなどが理由でコミュニケーションがスムーズにいかないこと等々、不登校の原因となるものは諸説あります
私が児童福祉司として関わっていた不登校の子どもさんがいるご家庭の中で、「こうなったのは生霊のせい!」と主張する親もいて、それはすごく印象的でした
その時は“そういうスピリチュアルな見方もあるんだな”というくらいにしか思っていませんでしたが、そう言ったお母さんの考えを理解したくて、スピリチュアル系の本を読んだりしていろいろ調べたことがありました
その中で、不登校の改善に役立ちそうなものを発見しました
それが今日ご紹介する「引き寄せの法則」です
皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれません
「引き寄せの法則」と聞くと、「願っていればかなうもの」「ただ想像するだけだからすごく簡単」と思って、試した方もいらっしゃるでしょう
でもうまくいかなかったという方も多いのも現状です
そもそも「引き寄せの法則」と不登校がどう結びついているのか検討もつかないという方もいると思います
この記事では、引き寄せの法則をどのように使って不登校を解決していくのか、そのために親としてできることを徹底解説していきます
不登校解決のためのスピリチュアルな引き寄せの法則①潜在意識とその機能について理解する
引き寄せの法則を使って不登校を解決するにはまず、人間の意識について理解しないといけません
少し不登校と離れますが、とっても大事な話です
人間の意識はまず、「顕在意識」と「潜在意識」に分けられます
顕在意識は自分で自覚できるもの
「今日の夕飯は何にしよう」とか「この前の旅行楽しかったな」というような感じです
一方の潜在意識は、自分では認識できないことがほとんど
無意識とも呼ばれます
人から言われて初めて気づいたことなどがあげられます
顕在意識と潜在意識の割合は1:99と呼ばれるほどで、潜在意識の方が圧倒的に大きいです
そして「引き寄せの法則」にはこの潜在意識が非常に重要です
そしてこの、潜在意識には3つの機能があります
1.セルフイメージ
セルフイメージとは「私は○○な人間だ」という、自分自身に対して抱いているイメージのことです
自分が無意識で信じていることで、それが事実かどうかは環形ありません
例えば「私は頭がいい」とか「私って不細工だ」とか、現実がどうであれ、自分自身が思っている信念という感じです
2.ホメオスタシス(恒常性維持機能)
これは常に一定の状態を維持し続けようとする生体的は働きのことです
一番わかりやすいのは人間の体温です
暑くても寒くても体温は36~37度に保たれていますよね
これは気持ちの面でも働きます
なので新しく何かをしようとしてもすぐに辞めてしまうのは、このホメオスタシスが「いつもと違うことしたら危ないよ」という感じで働いているからです
3.スコトーマ(盲点)
これは物理的には視界に入っていたとしても、脳は認識することができない状態のこととです
例えば、今日外に出てすれ違った人の人数や顔を全員は覚えていないですよね?
でも視界には入っていたはずなんです
〈参考文献〉 『思考は現実化する』 ナポレオン・ヒル
『コンフォートゾーンの作り方』 苫米地英人
こんな風に、潜在意識は自分に必要な情報かどうかを仕分けています
そして一番のポイントは
「私は○○な人間だ」というセルフイメージを、維持し続けるために、情報を選択しているということ
この3つはこんなふうに繋がっていると言われています
そして、そのセルフイメージを維持するための出来事を引き寄せているともいわれています
不登校解決のためのスピリチュアルな引き寄せの法則②セルフイメージを変える
今のセルフイメージを維持するために人は情報を選択し、そうなるような現実を引き寄せています
では、不登校の子どもに当てはめるとどうなるのか少し解説します
どんな理由であれ、不登校の子どもが共通して持っているセルフイメージは「自分はダメな人間だ」ということです
勉強が追いつけない、いじめにあった、恥ずかしくなるような失敗をしたなど
きっかけは分りませんが、不登校の子どもの根底にあるのはこういった自己否定のようなマイナスのセルフイメージです
セルフイメージが低いままだと、たとえ学校に行った日があったとしても些細な失敗や何気ない友人の一言で「やっぱり自分ってダメな人間だ」と思い込み、また不登校になってしまいます
何かを始めても、そのたびに「自分ってダメな人間だ」という現実を引き寄せていきます
これが積み重なっていくと、不登校よりもさらにひどい引きこもり状態になってしまいます
なので不登校解決のために必要なことはまず、セルフイメージをアップさせることなんです
セルフイメージが上がっていけば、そのイメージを維持するために必要な情報を集め始めます
それくらい、セルフイメージは非常に重要です
不登校解決を引き寄せるために親ができること
セルフイメージは不登校の子ども本人が思い込んでいることでもあるため、親や友人などの身近な人から「あなたは優しい子だよ」とか、「やればできる子なんだよ」などと言われてもすぐには受け取れません
声をかける側としても、なかなか結果が出ないとイライラして、こんなの嘘だと言いたくなる気持ちにもなります
セルフイメージは変わるのに時間がかかりますが、でも誰でも変えることができるものでもあります
親ができることはまず、「私の子どもは絶対に大丈夫」と信じてあげることです
子どもは親から学校に行かないことで「行かないと将来働けない」とか「だらけてばかりいないでちゃんと行きなさい」と言われると、そのたびにできていない自分のことを責めています
それと同時に「親は自分の力を信じていないから言ってくる」と感じていきます
でもなかなか器用にできる子ばかりではないため、できない自分を責めている子は本当に多いです
また、反発している子は自分の自尊心が低いことを知られたくない気持ちが勝っているだけです
心の底では“こんな自分だから愛してもらえない
自分ってダメだ”と悩んでいます
不登校を解消したくてかけている言葉も、子どもにとっては「親である私は、子どものあなたのことを信じていないから言っています」というメッセージになりかねません
こういう声掛けではなく、「あなたには力があるよ
行けるようになるまで待ってるよ」と声をかけてあげましょう
あとは、些細なことでも認めてあげましょう
たとえ学校に行かなくても、自分で朝起きてきたら「自分で起きてこれたね
やるじゃん♪」くらいの軽い感じで大丈夫ですので、できていることを見てあげましょう
こういった親からの声掛けが増えていくと、子どもは徐々に自分を責めるのをやめていき、「自分もやればできるんだ!」と思えてきます
こうやってセルフイメージが上がっていくと、自分から学校に行きだすようになりますし、そういうセルフイメージを維持できる状態を引き寄せていきます
不登校の原因は潜在意識が関係している?スピリチュアルな観点から徹底解説【まとめ】
引き寄せの法則というスピリチュアルなものと、不登校は一見結びつかないように見えますが、大事なことは子どものセルフイメージを高めていくこと
セルフイメージが高まっていけば、不登校以外の問題もおまけに解決していきます
これは1回、2回プラスな言葉がけをしただけではなかなか子どものセルフイメージは変わらないため、親も待てずに焦る気持ちも出てくることもあるでしょう
しかし、そこで焦って子どもにマイナスな声掛けをすると状況は悪化してしまいます
そうならないために、子どもを信じて待つことを心がけましょう
また、親自身のセルフイメージをアップさせていくことも有効です
今まで我慢していたことをやってみたり、少し高いお店でお茶をしたりなど、親自身が“私って最高!“と思えるように自分の人生を楽しむことにも時間を使ってくださいね