平成28年に厚生労働省によって実施された「国民生活基礎調査」の結果、子育て世帯のうち1人親世帯の割合は7.3%
さらにそのうち、シングルマザー世帯の1.2%に対し、シングルファーザー世帯の割合は0.2%とごく少数である。
世間的にも珍しいこともあり、周囲の人たちからの理解やサポート体制は母子家庭ほど整っておらず、仕事をしながらの家事や子育てとの両立の難しさに頭を悩ませているパパも多いだろう
そのため、肉体的にも精神的にもかなりの負荷がかかり、ギリギリの状態で日々を過ごしているシングルファザーの人たちも多いのではないだろうか
幼少期の子供を育てている父親は、母親に甘えたくても甘えられず、周りの子には「なぜママがいるのにうちにはいないのだろう」とさみしくて泣かれたりする我が子を見て胸を痛ませているのではないか
特に女の子を育てている父親は、娘が思春期に入る時期に心と身体の成長、悩みに対してどう接していくか難しいところもあるだろう
そんな時に考えるのが新しいパートナーの存在
一人で抱えている悩みを相談したり、側にいて支えてくれる人がいたらどんなに心強いことか
しかし、現実問題シングルファザーにとって再婚することはそう簡単なことではない
一人ならまだしも子連れでの再婚はクリアしなくてはいけない様々な問題があり、それを踏まえてパートナーになってくれる女性を探すことは多忙な日常ではなかなか難しいのではないだろうか。
シングルファザーの再婚率について
厚生労働省の発表した平成28年「全国ひとり親世帯調査表」によると、母子世帯数123.2万世帯に対し、父子世帯数は18.7万世帯となっている
つまり母子家庭に対し父子家庭は6分の1以下の世帯しかいないことになる
以下は離婚後5年以内の再婚率
〜19歳 36.3%
20〜24歳 37.2%
25〜29歳 39.1%
30〜34歳 36.3%
35〜39歳 29.8%
40〜44歳 22.2%
45〜49歳 19.4%
50歳〜 16.0%
全体的に見ると、19歳から34歳までの間に関しては5年以内の再婚率が36%を超えている
この表から離婚時の年齢が低いほどパートナーを見つけて再出発しやすい傾向にあるようだ
離婚は結婚に比べて三倍のエネルギーを必要とすると言われている
そんな離婚を経験した後に再婚するということはネガティブな過去をあまり気にせず、ポジティブな気持ちで突き進んでいけるかが重要である
シングルファザーの再婚が難しい理由の1つは、子供の意見
そして、シングルファザーの再婚にとって何より重要なことは「子供の意見」だ
父親との生活では子供も我慢や寂しさを抱えながら過ごしているだろう
離婚や死別で母親との別れを経験したことにより心にキズが残っていることも考えられる
子供が小さいうちならば、まだ自我が薄いので環境の変化に対応しやすいだろうが、小学生以上の多感な時期に突然、新しい母親となる人が現れると複雑な気持ちになりかねない
子供の不安要素や心のキズを少しでも理解した上で再婚を考えているならば、再婚することを事前にそれとなく話していき、子供の意見に耳を傾けながら話しを進めていかなければならない
本音で話しているかもわからないので、子供の表情や態度からも気持ちを汲み取ってあげれればいいだろう。
シングルファザーの再婚は難しい?【まとめ】
シングルファザーの再婚は以上の理由から決して簡単ではない
良きパートナーに巡り合うこと、子育てや仕事など様々な問題に向き合いながら再婚を目指していくことは思い通りにいかないことも多いだろう
しかし、諦めずにそれらを乗り越えて再婚することが出来たならば、きっと本当に幸せな家庭を築けるのではないだろうか