「子どもがぐずって言うことをきかない」これはどの親御さんも、子育てをしている日々の生活の中で当たり前に感じていることです
思い通りにならないから、泣く、わめく、じたばたする、いじける、八つ当たりするなど、表現の仕方は違えど、自分にかかるストレスを外に向かって吐き出す行為は子どもだけではなく大人においても大切です
自分の思いを最も近しい母親にぶつけ、受け入れてもらえることで自分の存在を自分で受け入れていくのです
幼い頃の母親との愛着が自分や他人を大切にできるようになる、これは多くの育児書やインターネットでよく見ることです
子どもがぐずって手に負えない時、ただ一時のかんしゃくを起こしただけなのか、あまりにひどいかんしゃくが続くと、この子の成長に何か問題があるのではないか?と親として不安になったりもします
まだまだ幼かった頃のかんしゃくとは少し性質が違う7歳のかんしゃく、親としてどう受け止めていったらよいでしょうか
幼少期の愛着
人格を形成する上で、幼少期の両親との愛着はとても重要です
泣いてもわめいても絶対的に受け入れてくれる存在というのは、心の成長に必要な栄養です
泣きながら産まれ、それからしばらくは、いわゆる泣くことが仕事です
お腹が空いている、眠い、おむつがぬれている、抱っこしてほしい、といった生理的欲求を、泣くことでしか表現できません
泣いて親に訴えて、自分の“不快”を解消してもらう
泣くとこの大人が自分のために何かをしてくれる、という安心感を得つつ、成長していきます
どれだけ泣いてもぐずっても、祖父母や周りの親戚、近所の人たちも、「泣くのが仕事だからね」と目を細めて受け入れてくれる時期です
2歳~3歳でぐずる!自己主張はするけれど言葉が出ない年頃
まだまだ自分の言葉で自分の欲求を伝えられない2歳から3歳頃は、泣いて訴えたり、寝そべって体をばたつかせたり、物を投げたり、ぐずってかんしゃくを起こすことがあります
言葉でまだ伝えられないからと、親も見守ったり抱きしめたり、子どもの興味あるものや大好きなもので気を引いたり、とあの手この手で感情の高ぶりを落ち着かせようと親も必死です
しかしまだこの頃ぐずるのは、親も「言葉が出ないだけ」と理解しているため、まだまだ受け止める余裕もあるのです
自身も泣いている娘の顔が可愛くてもう少し見ていたくて、ぐずって主張している娘をニコニコして眺めている時もありました
7歳でぐずる!言葉が出るはずの年頃は?
では、7歳頃になるとどうでしょうか
もう自分の意志や感情を言葉で伝えることができるようになっています
我慢しなくてはいけないこと、我慢しなくてはいけない状況もだいぶ理解しているはずです
しかし7歳でも当然ぐずることはあります
むしろ幼い頃のぐずり方よりパワーアップして強力なものになっています
まだ幼い頃はぐずってただ泣いていただけだったのが、7歳ともなると、ただぐずるだけではなく表情に気持ちがとても現れるようになります
一瞬、「反抗期がきたか!?」と親としても構えてしまいます
自分の願望が受け入れられない現実に、ただ泣くだけでなく苛立ちを見せるようになります
親としては、「まだまだぐずることもあるかなぁ」という思いと、あまりにぐずり方が激しかったり、しょっちゅうかんしゃくを起こすようだと、成長過程において何か障害があるのではないか?という不安もよぎります
個性と捉えてしばらくは様子を見る
この子の成長、大丈夫かな?少し心配なことがあったとき、インターネットで検索すれば大量の情報を一度に入手できてしまいます
それはとても便利ですが、本来不要な情報まで入ってきてしまうデメリットもあります
「かんしゃく」と検索すると、「発達障害」とたくさん検索結果が出てきます
ですが、まずは情報に踊らされることなく、「うちの子の個性、性格」と捉えてしばらく過ごすことが良いと思います
自身も長女が産まれてからは、育児サイトばかり見ていましたが、結局情報に翻弄されてどうしたら良いのかますますわからなくなることも多かったです
親が不安だと、子どもも不安です
親の精神状態が安定していると、自然と子どもの精神状態も安定してきます
不思議なことに、子供は親の感情に敏感です
時間に追われる日々の中で、大人の思うように行動してくれずぐずったりかんしゃくを起こしたりする子どもと接しつつ親の精神状態を安定させろというのは至難の業です
育児書や育児サイトではそんなことが当然のように書いてあり、自分が不安な時はそんなふうに踊る文字を見るたびにため息が出ていましたが、実際7歳の長女と接していて、本当にそうだと実感しています
7歳になってぐずる方が幼い頃より激しい!?【まとめ】
子供は親である自分を映す鏡です
少し自分を抑えて、かんしゃくを起こす子どもの気持ちをいつでも受け止められるように過ごしたいものです