何をするにもまだまだ母親の手を必要としていた子供が、なんだか急に大人びたことを言ったり、親の気持ちを推し量って行動をしたり
「私がいないとあんなに泣いていた子が
と感じる場面に遭遇することが増えてくる7歳
親としては、まだまだ小さいと思っていた我が子がだんだんと自分の手元から離れていくのを感じ始める頃です
まだ子供が小さかったころ、外出先でよく見知らぬおばさまたちに「まぁかわいいわねぇ
今が一番大変だけど、今が一番かわいい時期よ
と言われていたことを思い出し、「一番かわいい時期」が、必ず自分がいないと泣いてしまっていた頃のことを指していたのか、と気づかされたりします
自分がいないと泣いていた子が、自分がいなくても大丈夫な時間が、少しずつ出来てくるのです
母親は、その子育ての分岐点を見極めて、子供の喜ばしい成長を上手に受け入れていく必要があります
母親でないといけない時期
赤ちゃんは、産後特に何も問題がなければ1時間もせずに母親から母乳を与えられ、産院によっては、カンガルーケアといって母親の胸の上で時間を過ごします
母親と子供の絆がより深まる、とても素晴らしいひと時です
それからしばらくは昼夜問わず授乳をし、自分が一番必要とされる時期が続きます
そんな時期を乗り越えて、首が座り、寝返りを打ち、お座りをし、歯が生え始め、つかまり立ちをし、一人歩きをする
色々な病気にもかかりながら少しずつ強くなっていきますが、ベビーシッターさんにお願いすることが海外ほど浸透していない今の日本では、この時期母親がほとんどその責務を担っているのです
自身も育児を経験して一番感じたのは、人生で一番のモテ期だったということです
初めての育児は特に
長子の場合は、何もかも初めての育児で戸惑うことだらけです
子供が寝付けばインターネットサイトで育児に関する情報収集をしたり、地域の児童館などで他のお母さんや児童館のスタッフさんと情報交換をし、自分の育児と比較したり共有したり
産前の生活とは全く違った生活がスタートするわけです
私が先に述べた「今が一番いい時期よ
とすれ違うご近所の方々に声をかけられたのも、こんな時期だったと思います
育児の大先輩たちは、そんな時期を経て、子供を巣立たせてきたからこそ、子供との生活をトータルで考えたとき、そんな乳幼児期を「一番いい時」と感じるのですね
7歳の子育て、少しずつ親がいなくても大丈夫な時間が増えてくる
そんな「今が一番いい時期」を経てランドセルを背負って小学校へ通い始める頃、入学時はまだ校門まで送って行き下校時も迎えに行っていたのが、ゴールデンウィークを過ぎた頃から送り迎えが段々いらなくなってくる子が多いようです
夕方スーパーへ買い物に一緒に行っても、近くの公園で同じクラスのお友達に会うと「遊んできていい!?」とさっと親の手を離してお友達のところへ行ってしまいます
親が自分を見ていることを確認しては滑り台を滑っていた子が、親がいなくても大丈夫な時間が増えてくるのです
親心としては少し寂しくなる瞬間ですが、ここで重要なのは、親が不要になった時間ではなく、親がいなくても大丈夫な時間なのだということです
7歳の子育ては、少し大人扱いが必要ということ
そうして親がいなくても大丈夫な時間を繰り返して、子供は大人へ成長していきます
いつまでも乳幼児と思って接していると、少し大人に近づきつつある7歳から返ってくる答えが良くも悪くも親の予想を裏切るような答えが返ってきて戸惑ったりします
仕事と家事に忙しい日々の中で、思い通りにいかないことがさらに増えると親のイライラも増えてしまいます
しかしこの時期は、むやみに大人のような発言をするだけではありません
自分が役に立つこと、誰かの助けになることにとても喜びを感じやすく、自分の存在意義を明確に探し求め始める時期でもあるのです
少しだけ大人扱いをして、「頼りにしているよ
などと声をかけてあげると俄然やる気をだしてお手伝いをしてくれたりします
7歳は子育ての視点を変える分岐点?【まとめ】
まだまだ母親の手助けが当然いる年でもありますが、少し離れたところで見守り、短い時間で留守番をさせたり、近所のスーパーへおつかいを頼んだり
「手をかけてあげないといけない子」から、「家族の中で頼りになる小さい大人」へと母親の子供に対する認識もシフトチェンジしていくと、母親の心の余裕も少し生まれるような気がします
慌ただしい日々の中で心のゆとりを持ちつつ、子供と一緒に母親としても成長していきたいものです